にいがた庭園文化交流協会とは

 私たちは、数多くある新潟地方のすばらしい庭園をホームページやその他様々な形でご紹介し、また会員による庭園鑑賞会なども開いて多くの方々と交流したいと考えています。
 特に外国観光者への庭園ガイドツアーで庭園の素晴らしさをお伝えすると共に、海外に設置された日本庭園へも出向き、庭園を守り育てている方々、庭園を支えている市民と親交を深めたいと考えております。現代社会の中で庭園が果たす大切な役割について、多くの会員と市民レベルで考え、活動し実行していきたいと考えています。

活動スケジュール

    1.冊子・会報などの発行について
  • (1) 会報の発行

    第1回の会報を発行いたしました。総会の模様やミニ講演の要旨などを整理して掲載いたしました。今後も新しい話題を集めて発行を継続いたします。

  • (2) 庭園に関する冊子の発行

    新潟県内の庭園に関する情報(特徴と立地)を整理し解説した冊子を発行いたしました。

  • にいがた庭園文化の始祖・相澤熊蔵

    相澤熊蔵は、文政5(1822)年に江戸向島で平岡三四郎の長男として生まれ、家は徳川家本丸並びに西丸の築庭に従事するなど代々徳川家及び諸侯に仕える庭師の家系だったようだ。

    明治元(1868)年柏崎に移り、当地枇杷島で所帯を持ち、その後、加納(当時は刈羽)に移り住むことになり、女性の姓を名乗り「相澤」とした。

    熊蔵の作風は、周りの環境を巧みに利用して、面積の大小にかかわらずスケールの大きな自然風景を生み出すといったもので、

    これについて「四周の天然の景をも巻き入れより美しい天然の美を醸し出すことにあった。それは単なる庭づくりではなく芸術としての高まりを持つものであった」。

    相澤熊蔵は松や〈屋〉爺さんと呼ばれ、多くの弟子を取り育てた。

    熊蔵の晩年の弟子の一人笠原米作は、熊蔵が泰治(泰阿弥)について「幼い頃、熊蔵はサイの目は大きいから気に入った子だと将来を嘱望していた」ことを述懐している。

    泰阿弥は若い頃、庭師だった米作の庭づくりを手伝っている。

    泰阿弥は、昭和4(1929)年京都・銀閣寺洗月泉滝石組を発掘したことなどで名を馳せ、以後、作庭や古庭園の発掘・復元・修復のため全国を駆け巡るようになった。

    昭和初期から新潟地方の名士や豪農の庭園整備を行い、後に室町幕府の同朋衆の阿弥号を冠した。

    高柳の貞観園、沢海の伊藤邸、関川の渡辺邸、新発田の清水園などが代表作である。

    郷里新潟への深い想いと庭園をこよなく愛し、自ら質素を旨とした泰阿弥の生き方はどこか相澤翁に似ている。

    2.催しについて
  • (1) 庭を楽しむガーデンパーティー

    8月27日夕刻から、会員15人の参加いただき、庭園内で飲食をしながら楽しいひと時を楽しみました。

  • (2) 庭園巡り

    10月頃を予定しております。人数が多い場合には貸し切りバスで、県内の庭園をご案内いたします。昼食はできれば庭園を見ながらいただきたいと思います。日時、行程(庭園)、会費などが決まり次第ご案内いたします。

  • (3) セミナーの開催

    12月頃を予定しております。「国内外の庭園について」や「アメリカで行われた庭園学会の報告」、「デンマーク・フレソ市で開かれた日本フェステバルの報告」などを予定しております。その後、懇親会を考えております。日時、会場、会費などが決まり次第ご案内いたします。

    3.調査研究について
  • (1) 新潟の庭園の掘り下げと海外日本庭園の紹介

    国内外の観光者の庭園に関わる興味や注目する空間や景色・景物の意識調査、そのほか県内文化財庭園の維持管理の実態や利活用の動向などについてリサーチいたします。調査途中でも報告できる内容にまとまりましたらご報告いたします。

    4.その他
  • (1) 各種庭園団体とのセミナーの共催

    新潟県内、県外の庭園に関する諸団体との交流やセミナー、ワークショップ、講演会などを共催で開催します。
    また海外からの観光者や庭園関係者との交流会も積極的に行っていきます。

  • 平成30年度 通常総会開催

    第3回にいがた庭園文化交流協会通常総会が、4月21日(土)15時からホテルイタリア軒で開催されました。
    昨年度(平成29年度)の活動報告、決算報告に続き、今年度の活動計画、活動予算が審議され、承認を頂きました。

    総会に続き、第2部では、基調講演として「二宮家庭園の歴史と現状」についてご当主の二宮正光様よりご講演頂きました。講演では新発田藩溝口家と二宮家庭園との関係、維持保存のいきさつ、庭園造成と庭師(大倉槙平など)、庭園の構成、ご当主の奥様と造られているイギリス風庭園(バラ園)のお話など大変興味深いお話を頂きました。講演最後には、ドローンを使っての庭園の撮影動画に会場からは驚きの声。大変有意義な時間となりました。

     

    今年度の活動計画につきまして、近日中にまた告知させて頂きたいと思います。

    本年度も皆様どうぞ宜しくお願い申し上げます。

     

  • サラトガ市民交流会

      交流協報告書1

  • 井上剛宏庭園講演会

    2018.11.22 ホテルイタリア軒 pm5:30~
    井上さんは京都出身ですが、その作風は京都とは違う全国に通じる、
    言わば日本庭園の理想の形を追求して洗練された美の世界の味わいがあります。
    この度、その美の世界をパワポで紹介され、かつ混沌とした現代の庭園のあり様に
    ついて原論的な立場から分かりやすく解説をされるなど、日本庭園の大切さについ
    て語っていただきました。
    市民、庭園関係者、行政など50余名の参加をいただき、有意義な時間を過ごすこと
    ができました。
    講演終了後、交流会を行い、個々に個別的なお話も大変意義のあるものでした。

    庭園講演会チラシ

    te

     


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